<八戸・高2死亡>知事、再調査指示
河北新報 2014年12月27日(土)15時0分配信
八戸北高2年の女子生徒がいじめを受けて自殺した可能性がある問題で、中村充青森県教育長は26日、県教委のいじめ防止対策審議会による調査報告書を三村申吾知事に提出した。三村知事は「遺族の心情を第一に考えたい」として同日、再調査を指示した。
再調査はいじめ防止対策推進法に基づくもので、県青少年健全育成審議会いじめ調査部会が担当する。メンバーは育成審の委員の中から選任された大学教授や弁護士、医師ら7人で構成される。部会は28日に開催する。
女子生徒の母親(50)=同県おいらせ町=は「再調査してくれるかどうか不安だったので、ひとまずほっとした。報告書は説明が不十分。再調査で納得のいく根拠を示してほしい」と訴えた。
生徒は7月4日、登校後に行方不明になり、同8日に八戸沖で遺体で発見された。いじめ防止対策審議会(内海隆会長)は今月23日、自殺を引き起こしたのは複合的な要因で、いじめ行為は確認できたが悪質性はなく、直接的な原因ではないとする報告書をまとめた。