<女性暴行死>「除霊」祈祷師と夫に懲役2年6月 熊本地裁

<女性暴行死>「除霊」祈祷師と夫に懲役2年6月 熊本地裁
毎日新聞 2015年1月27日(火)19時42分配信

 「除霊」と称して女性を暴行して死亡させたとして、傷害致死罪に問われた熊本市東区八反田、自称祈祷師(きとうし)、野田英子(82)と、女性の夫で長崎県大村市、崇城大准教授(休職中)、福田耕才(こうさい)(53)の両被告に対し、熊本地裁(松尾嘉倫裁判長)は27日、懲役2年6月(求刑・懲役4年)を言い渡した。

 また、両被告を手伝ったとして傷害致死ほう助罪に問われた野田被告の妹で鹿児島県鹿屋市、無職、北山敬子被告(77)は懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)とした。

 松尾裁判長は「意識を失った被害者の鼻に水の注入を続けた暴行は、与えた苦痛が大きく悪質」と指摘した。判決によると、野田、福田両被告は2014年6月21日、野田被告宅で福田被告の妻利恵さん(当時51歳)の顔などを押さえつけ、注射器で鼻の穴から連続して水を注入。意識を失った後も注入を続けて窒息死させた。【柿崎誠】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする