＜福岡市＞「廃棄」の児童保健調査票見つかる 養護教諭の記憶違い ／福岡
毎日新聞2015年4月15日（水）12:31
福岡市立小の養護教諭が前任校の卒業生らの健康情報を記録した保健調査票計１０６枚を廃棄したとされる問題で、市教委は１４日、廃棄したはずの保健調査票が全て校内で見つかったと発表した。養護教諭の記憶違いと説明をうのみにしたことで十分な確認作業ができていなかった。市教委は同日、市立小など計２２０校に個人情報の適正な取り扱いを求める通知を出した。
市教委によると、今月１３日に前任校の校舎内を確認したところ、男性教職員の更衣室で保健調査票が入った段ボール箱を見つけた。箱にまだ書類を入れられる余裕があったため、教頭が他の書類と一緒に更衣室に移動させていた可能性がある。文書が見つかったことに養護教諭は「認識が甘かった」と改めて謝罪。見つかった保健調査票は今後、卒業生らに返却する。【下原知広】
〔福岡都市圏版〕