いじめ問題で市教委「十分調査できず」と説明も…実は“詳細な調査記録”あり

【独自】いじめ問題で市教委「十分調査できず」と説明も…実は“詳細な調査記録”あり
MBSニュース 2022/4/20(水) 12:17配信

 17年前に神戸市立の小学校で起きたいじめ問題で、神戸市教育委員会はこれまで「十分な調査ができず、いじめと判断できない」としてきましたが、学校側が詳細な調査記録を作成していたことがMBSの取材でわかりました。被害者側は「いじめを隠ぺいされた」と訴えています。

 2005年、神戸市立の小学校に通っていた当時小学5年の男子児童が、同級生13人から殴る蹴るなどの暴行を受けたり、50万円以上を脅し取られたりしたとされています。

 2009年に大阪高裁が加害児童全員のいじめ行為を認定していますが、神戸市教委は「当時十分な調査ができず、いじめとは判断できない」としてきました。

 これについてMBSが入手した市教委が保管していた内部資料。当時、学校側が被害児童から複数回の聞き取り調査を実施するなど、いじめの実態を把握していたことが記されています。

 被害者側は「いじめを隠ぺいされた」と訴えていて、第三者委員会が市教委の対応なども含めて調査しています。

「学校は、教育委員会に対しては『いじめ』や『恐喝』と報告しています。しかも、裁判になったときには、教委は『被害者側の証言拒否により、調査ができず、いじめかどうか判断できない』との文書を提出しました。裁判所に“保護者が調査の邪魔をした”と嘘をついたのです。明らかな捏造です。結局、裁判では、『いじめ』も『恐喝』も認定されました」

 神戸市では「いじめ解消率100%」と公表し続けてきた。しかし、Aくんの案件に加えて、2016年に女子生徒(当時14歳)が自殺していた問題でも、いじめを疑わせる聞き取りメモがあったにも関わらず、市教委幹部が校長に隠蔽を指示していたことが発覚した。

「なぜいじめを隠蔽しようとするのでしょうか。いじめ対応は教師にとっては面倒な仕事なのかもしれません。多数の加害者を指導するよりも、一人の被害者を黙らせる方が楽なのでしょう。学生のみなさんには、校長や先輩教師の言うことの中で、正しいと思ったことだけを守ってください。声をあげられない場合は、仲間を募って校長に申し入れをしましょう。それもできない場合は、マスコミに内部告発したり、公益通報者保護制度を利用してください」

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