教室で平手打ち、部活はバットで…元担任を提訴
読売新聞 2015年06月09日 12時14分
京都翔英高校(宇治市)の野球部コーチで担任だった男性教諭の体罰が原因で退学を余儀なくされたとして、元部員の男子生徒(18)が同高を運営する学校法人明珠学園と教諭に約300万円の損害賠償を求める訴えを京都地裁に起こした。
提訴は5月12日付。
訴状では、生徒は1年生だった2013年5月、テストの成績が悪いとして教室で教諭から顔を10〜15回平手打ちにされるなどし、その日の野球部の練習中には声が小さいことを理由に太ももをバットで殴られたと主張。生徒は不登校になり、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、14年1月に退学した。
同学園によると、体罰の件は同5月に生徒側が調停を起こすまで知らなかったとし、報告を怠ったことと体罰を理由に教諭を減給と3か月間の野球部での活動休止処分にしたという。ただ、提訴には「殴った回数など事実と異なる部分がある。主張は裁判で明らかにしていく」としている。