部活指導で負傷と偽り療養費払わせた疑い 教諭懲戒免職
朝日新聞デジタル 2015年7月24日 20時31分配信
部活動の指導中に負傷したとして虚偽の公務災害を申請し、地方公務員災害補償基金長崎県支部に約123万円を不正に支払わせたなどとして、長崎県教委は24日、県立小浜高校の男性教諭(53)を懲戒免職処分にした。同支部は24日、この教諭を詐欺容疑で県警に告訴した。
県教委によると、教諭は2013年7月28日、顧問を務める同校ボクシング部の指導中、顔にパンチを受けて右目を負傷したとして同支部に公務災害を申請。同支部は15年3月までの療養補償費として、教諭が受診した医療機関に約123万円を支払い、教諭は医療費の自己負担分(3割)の支払いを免れた。
昨年、情報提供を受けた県教委が部の生徒らに聞き取りをしたところ、13年7月28日には教諭が指導していなかったことが判明し、不正が発覚した。
また、県教委によると、教諭は勤務時間外の部活指導手当についても虚偽申請をして、12〜13年度に約17万円を不正受給していたという。教諭は、いずれについても不正はなかったと主張しているという。(小野太郎)