司法試験の問題漏えいか=明大大学院教授が受験生に

司法試験の問題漏えいか=明大大学院教授が受験生に
時事通信 2015年9月7日 21時56分配信

 今年の司法試験で、問題作成などを担当する「考査委員」を務めていた明治大法科大学院の教授が、試験前に教え子の受験生に問題の内容を漏らしていた疑いのあることが7日、関係者への取材で分かった。
 
 法務省が教授や受験生から事情を聴くなど調査を進めており、教授は漏えいを認める趣旨の説明をしているとみられる。司法試験の合格発表は8日で、同省は同日、漏えい問題についても発表する。
 関係者によると、漏えいの疑いが持たれているのは明大法科大学院の60代の男性教授。この教授が作成に関わった憲法の論文試験などの内容が、今年5月の試験前に教え子の20代女性に漏れたとされる。
 司法試験の考査委員は、問題の作成や採点、合格者の判定を担当し、学者や弁護士、司法研修所教官などの学識経験者から、試験ごとに法相が任命する。非常勤の国家公務員として守秘義務が課せられ、出題内容を示唆することなどは禁止されている。憲法や民法などの担当科目があり、今年の考査委員は約130人。
 司法試験をめぐっては2007年、考査委員だった当時慶応大法科大学院の教授が学生を対象に勉強会を開き、実際に出題された試験問題と重なる論点を説明していたことなどが判明。これを受け、法務省は問題作成に関わる考査委員は受験生らを指導しないことを義務付けた。
 この教授は国家公務員法違反(秘密漏えい)容疑で告発されたが、東京地検特捜部は08年、嫌疑不十分で不起訴処分にした。 

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