京大汚職初公判 元准教授に懲役1年6月求刑 「欲望の赴くまま犯行に及んだ」検察指摘
産経新聞 2015年9月16日(水)12時14分配信
京都大病院の研究医療機器の納入をめぐる汚職事件で収賄罪に問われた、同病院臨床研究総合センター元准教授、丸井晃被告(47)の初公判が16日、京都地裁(中川綾子裁判長)で開かれた。丸井被告は起訴内容を認め、即日結審した。判決は10月21日。
検察側は冒頭陳述で「ちょっとほしいカバンがあるんだけど」と自ら賄賂を要求したと指摘。「医療機器の調達担当という立場を悪用し、欲望の赴くままに犯行に及んだ」として懲役1年6月を求刑。弁護側は社会的制裁を受け、深く反省していることなどから執行猶予付き判決を求めた。丸井被告は「人間として、医師として一からやり直したい」と謝罪した。
起訴状などによると、丸井被告は平成22年12月〜25年9月、研究プロジェクトで使用する医療機器の納入で便宜を図った見返りに、医療機器販売会社「西村器械」の元社員の男性(39)=罰金の略式命令=からキャリーバッグなど計17点(約95万円相当)を受け取ったとされる。