教え子十数人にセクハラの教諭、停職6カ月 岐阜
朝日新聞 2015年12月24日20時21分
岐阜県教育委員会は24日、教え子の女子生徒にマッサージをしたり、セクハラ発言をしたりしたとして、県立岐阜農林高校の男性教諭(53)を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。男性教諭は同日付で依願退職した。
県教委によると、男性教諭は今秋、首都圏であった学術の催しに参加するため生徒を引率。滞在先のホテル自室に呼んだ3人の女子生徒に「彼氏はいるのか」などのセクハラ発言をしたほか、頭痛を訴えた1人の背中をもんだり、自分の肩をもませたりした。さらに昨年8月から計十数人の女子生徒に「胸が小さい」「生理か」などの発言をし、肩をもませたことも分かったという。
また、県教委は同日、三省堂から検定申請中の教科書を見せられ、謝礼金を受け取った岐阜市立中学校の男性校長(58)を減給10分の1(2カ月)の懲戒処分にした。県内では大垣市立小学校の男性校長も2010年に三省堂から謝礼金を受け取ったが、すでに定年退職したことから処分しなかった。
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<セクハラ>教諭、引率先自室で飲酒し女子生徒にマッサージ
毎日新聞 2015年12月25日(金)12時56分配信
岐阜県教育委員会は24日、女子生徒にセクハラ発言やセクハラ行為をしたとして、県立岐阜農林高校の男性教諭(53)を停職6カ月の懲戒処分とした。事実上の諭旨免職といい、教諭は同日付で退職届を提出した。
教諭は11月14〜15日、東京都で開催された「科学フォーラム」に参加するため、他の教諭3人と男女36人の生徒を引率。14日夕の交流会で日本酒やワインを飲んだ後、宿泊先の自室で生徒と翌日の発表の打ち合わせをした際、女子生徒3人に「彼氏はいるのか」「彼氏とはどんな関係」と発言した。さらに1人に肩や足などをマッサージさせ、頭痛を訴えていたこの生徒の肩や背中をマッサージした。
教諭は、校長や県教委の聞き取りに「親近感を持っての発言だったが、そうは取られなかった。飲酒で判断が甘くなった」と話しているという。昨年8月の進路指導などでも体調が優れない女子生徒に「生理か」などと発言し、自身の足や肩をマッサージさせる行為を繰り返していたといい、被害生徒は十数人に上るという。校長も監督責任を問われ、戒告処分となった。
また、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で今月に現行犯逮捕された県立多治見北高校の常勤講師(64)を懲戒免職とし、同校長を文書訓告にした。【岡正勝】