県学力テストに酷似の問題、教諭が事前に宿題(高知)

県学力テストに酷似の問題、教諭が事前に宿題
読売新聞 2016年01月27日 19時21分

 高知県教委は26日、12日に行われた県版の学力テストで、県中部の公立中学校で英語を教える30歳代の女性教諭が事前に似た問題を宿題として中学2年の生徒に出していたと発表した。

 県教委は「学力テストの目的をはき違えた不適切な行為」として、この学校の点数を県平均などの数値に加えないことを決め、女性教諭の処分も検討する。

 県教委によると、問題用紙は金庫や施錠できる部屋に保管することになっている。この中学校には7日に問題用紙が到着し、生徒の人数分の問題用紙は校長室で施錠して保管していたが、予備の問題用紙は職員室の無施錠のロッカーに置いていた。

 女性教諭は、どのような問題が出るか知りたいとの思いから、7日に管理職の許可を得ずに問題用紙を閲覧。これまでに十分指導できなかった内容が出題されることを知り、生徒が対応できるか不安に思ったため、学力テストと酷似した練習問題のプリントを作り、8日に生徒に配布し、連休中の宿題にしたという。18日に県教委小中学校課に情報提供があり、発覚した。同課は「学校の特定につながる」として、プリントを受け取った生徒数などを明らかにしていない。

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