<ハイジャック>6時間後に投降 犯人はエジプト人教師

<ハイジャック>6時間後に投降 犯人はエジプト人教師
毎日新聞 2016年3月29日(火)21時17分配信

 ◇エジプト機 キプロスのラルナカ国際空港に着陸

 【カイロ秋山信一】エジプト北部アレクサンドリア発カイロ行きのエジプト航空181便(乗員・乗客約65人)の操縦士から29日朝、「自爆ベルトを装着した男に脅されている」と管制当局に通報があった。同機は男の要求に従って、キプロスのラルナカ国際空港に着陸。男は乗客の大半を解放した後、一部を人質にとって機内に立てこもったが、約6時間後に投降した。乗員・乗客は全員無事だったという。

 エジプトメディアによると、男はカイロ在住のエジプト人教師で、キプロス在住の元妻との連絡や亡命を要求していた。エジプトの女性囚人の釈放を要求したとの報道もある。キプロスのアナスタシアディス大統領は「テロとの関連はない」との見方を示した。

 在エジプト日本大使館によると、エジプト航空から「乗客に日本人はいない」と連絡があった。

 エジプトでは昨年10月、東部シャルムエルシェイクからロシアに向かっていた民間航空機が東部シナイ半島で墜落した。過激派組織「イスラム国」(IS)の分派が犯行への関与を主張し、ロシアや米欧も爆弾テロとの見方を示している。エジプト当局は空港の保安検査などテロ対策を強化すると説明していた。

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