信州大教授による研究不正疑いで調査継続

信州大教授による研究不正疑いで調査継続 
毎日新聞2016年8月3日 19時47分(最終更新 8月3日 19時47分)

 厚生労働省研究班代表の池田修一信州大教授(脳神経内科)による子宮頸(けい)がんワクチンの影響に関する研究不正の疑いに関し、学内での予備調査を行ってきた信州大は3日、過半数を外部専門家で構成する本調査委員会を設置し、調査を続けると発表した。医学関係の専門家の意見を聞く必要があると判断したという。

 池田教授は3月、免疫異常を起こしやすく操作したマウスの実験について、子宮頸がんワクチンを打つと脳組織に自分の体を攻撃する抗体ができ、他のワクチンではできなかったとのデータを発表した。これに対して外部の専門家などから不正の疑いが指摘された。

 池田教授は3日、弁護士を通じて「研究発表は予備的段階のもので、不正はありません」とのコメントを発表した。【野田武】

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