音楽作成ソフト複製・販売で免職の元教諭、逆転勝訴 「悪質とまで言えない」札幌高裁
産経新聞 2016.11.18 17:12更新
音楽作成ソフトを違法に複製し販売したとして、北海道教育委員会に懲戒免職処分を受けた道内の元中学教諭が処分の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、札幌高裁は18日、請求を棄却した1審札幌地裁判決を取り消し、懲戒免職処分を取り消した。
佐藤道明裁判長は、元教諭の行為が懲戒処分には該当するとしたが「免職が相当となる窃盗に比べ、著作権法違反は刑事裁判での量刑が軽い。生活費を稼ぐ目的で、極めて悪質とまでは言えない」と指摘。被害を受けた会社と示談が成立し、不起訴となっていることなどから「処分は裁量権を逸脱している」と判断した。また懲戒免職処分が違法であることを理由に、退職手当を不支給とした処分も取り消した。
2審判決などによると、元教員は、平成23〜24年に60本のソフトを自宅のパソコンで複製して販売し、計約30万円の利益を得たとして、25年3月13日付で懲戒免職処分となった。
このほか、女子生徒と性的な関係を持った道央地方の中学男性教諭(30)と、学校の廊下で女子生徒の尻を触った道東地方の高校男性教諭(52)、インターネットで音楽作成ソフトを違法に販売した旭川市の中学男性教諭(47)の計3人を懲戒免職処分とするなどした。