学生自殺で准教授ら訓告、当事者の元講師はすでに退職…大分大アカハラ
産経新聞 2017.1.30 17:20更新
大分大は30日、平成27年2月に男子学生が自殺し、第三者委員会が所属ゼミの担当だった元男性講師(37)によるアカデミックハラスメントが原因と認定したことを受け、安全配慮義務を尽くさなかったとして元講師の上司にあたる30代の男性准教授と50代の前経済学部長を文書訓告の処分にしたと発表した。
元講師は既に退職している。県庁で記者会見した北野正剛学長は、学生から相談を受ける相談員の増員や、教職員への研修強化などの再発防止策を取る考えを示した。
男子学生の両親らは大学を通じてコメントを出し「元講師の不誠実な態度を見過ごすことはできず悲しみは癒えません。再発防止に向けてより一層の尽力を大学にお願いしたい」とした。
第三者委の報告書によると、元講師は無料通信アプリLINE(ライン)を使い、男子学生を詰問したり、ゼミの活動内容を非難したりする文章を何度も送った。