インサイダー事件地裁初公判 元教授、起訴内容認める
カナロコ by 神奈川新聞 2017/2/10(金) 17:59配信
知人男性から聞いた株式公開買い付け(TOB)の情報を基に株を大量購入したとして、金融商品取引法違反(インサイダー取引)の罪に問われた元大学教授の男性被告(81)=横浜市中区=の初公判が9日、横浜地裁(並河浩二裁判官)で開かれた。同被告は起訴内容を認めつつ、「私のような外部の人間もインサイダー取引の対象になることを知らなかった」と述べ、故意ではなかったとした。
検察側は冒頭陳述で、「知人男性からTOBの発言を聞き、即座にその意味を理解した。株を買い増して利益を得ようと考えた」と指摘。TOB公表後に株価が急騰したことから株をすべて売却した結果、約1500万円の利益を得たとした。
起訴状などによると、男性被告は2014年10月1日、当時ジャスダックに上場していた「スターホールディングス」(福岡市)のTOBに関する情報を入手し、翌日から15年2月までの間に同社株5万9400株を2100万円余りで購入した、とされる。
男性被告は大手商社で取締役を務め、大学教授に転身。商品先物市場を運営する企業「東京工業品取引所」(現東京商品取引所)で、不正取引を監視する市場取引監視委員長も務めた。