PTA会費など2千万円超着服 事務職員を懲戒免職
神戸新聞NEXT 2017/7/25(火) 20:35配信
兵庫県教育委員会は25日、PTA会費横領や交通費の不正受給などをした宝塚市立宝梅中学校の臨時事務職員の男性(44)を懲戒免職処分にしたと発表した。丸橋小学校にいた2012年5月以降、給食費を着服したり、教職員の親睦会費を過大徴収したりするなどし、被害総額は計約2100万円に上るという。宝塚市教委は県警に刑事告発する方針。
処分理由は17年4月以降、宝梅中でPTA会費約11万円を着服し、交通費など約24万円を不正受給した。
県教委などによると、同市教委には11年4月に採用。12年4月から勤務した丸橋小で横領や、月3千円程度の親睦会費を2〜3倍に水増し請求するなどを繰り返した。また、同校や宝梅中で、公共交通機関による通勤を虚偽申請し通勤手当を不正受給していたという。同職員が17年4月に宝梅中に転勤し、丸橋小の後任が不正に気付いた。
調査に対し「借金の返済や趣味の吹奏楽の楽譜、CD購入などに充てた」と話し、これまでに約900万円を返納。「全額返す」と話しているという。
県教委はこのほか、飲酒運転をした明石市立中教諭や特別支援学校臨時講師の停職処分など計4件の懲戒処分を発表した。(井上 駿)