母親を呼び出し交際迫る 元五輪選手の高校教諭を懲戒免職
NHK 2018年1月19日 22時27分
レスリングの元オリンピック選手で、秋田商業高校に勤務する46歳の男性教諭が入学を希望する中学生の母親を呼び出し、無理やりキスをしたうえ交際を迫っていたことがわかり、市の教育委員会は19日付けで懲戒免職にしました。
懲戒免職になったのは、レスリングの元オリンピック選手で、秋田市立秋田商業高校に勤務する横山秀和教諭(46)です。
秋田市教育委員会や関係者によりますと、横山教諭は先月、秋田商業高校への進学を希望している中学生の母親を「受験のことで話がある」などと言って飲食店に呼び出し、車内で無理やりキスをしたうえ、交際を迫ったということです。
母親が被害を訴えて問題が発覚しましたが、中学生は精神的なショックを受け、今月30日に予定されている前期選抜試験の受験を辞退したということです。
内部調査に対し、横山教諭は「キスはしたが同意の上だと思っていた」と話しているということで、秋田市教育委員会は19日付けで懲戒免職にするとともに、上司の校長を訓告の処分にしました。
横山教諭はレスリングフリースタイルの元選手で、オリンピックには1996年のアトランタ大会と2004年のアテネ大会に出場経験があり、秋田商業高校でもレスリング部の指導を行っていました。
秋田市教育委員会の嶋崎公人教育次長は、19日の会見で「教育に携わる公務員としてあってはならないことであり、被害に遭われた女性とそのお子さんに深くおわびします」と陳謝しました。