全市立小中でいじめ防止委開催 京都・舞鶴の調査委が了承

全市立小中でいじめ防止委開催 京都・舞鶴の調査委が了承
京都新聞 2018/3/19(月) 22:46配信

 京都府舞鶴市の市立中学校で昨年6月、校舎から2年の女子生徒が飛び降り重傷を負った問題で、調査委員会(委員長・松浦善満龍谷大教授)の会合が19日に市役所で開かれた。全市立小中学校で学校いじめ防止対策委員会の月1回以上の開催や飛び降り問題の調査報告書の活用を盛り込んだ市教育委員会などの再発防止策を了承した。
 防止策では、市教委は各校に対策委開催後の文書での報告を義務付け、未設置だった第三者機関「市いじめから子どもを守る会議」を常設する。調査報告書は教職員に配布し研修で使う。飛び降りがあった中学校は女子生徒の学校復帰のためプロジェクトチームを立ち上げ、いじめアンケートの取り扱いを見直す。
 会合後の記者会見で松浦委員長は「再発防止について市教委と学校は積極的に取り組んでいる」と評価。佐藤裕之教育長は「学校と連携を密にしていきたい」と述べた。調査委員会の第三者専門部会は5日に調査報告書を発表し、いじめが飛び降りの原因の一つに当たると認定した。

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