<飛龍高校>校長が辞任 免許外科目授業問題で
毎日新聞 2018/3/30(金) 9:09配信
私立飛龍高校(学校法人沼津学園、静岡県沼津市東熊堂)の井出啓之校長が、免許外科目授業問題の責任を取り辞任した。同校によると、井出校長は「生徒、父母、OBに迷惑をかけた。責任を取って辞めたい」と27日に辞表を提出。意思が固いことから、沼津学園が28日に辞表を受理した。
坂根英夫学長が校長を兼務する。坂根学長は2004年度から09年度に飛龍高校長、同じ沼津学園の桐陽高校長を経て、16年度から飛龍高校と桐陽高校の学長を務めている。
飛龍高校は公民教諭が地理や世界史を教えるなどの免許外科目授業を2010年度以降続けていたことが明らかになっているが、坂根学長は「社会科が地理歴史と公民に分かれて(1994年度)以来、ずっと続いていた。校長当時に問題に気付き、教頭に手続きするよう指導したので、教頭が県に免許外教科担任の申請をしたと当時は思っていた。なれ合いで責任を感じる」と20年以上前から続いていたことを認め陳謝。「生徒には学校が悪かったと謝りたい。一日も早く正常化させたい」と話した。
一方、複数教諭が指導するチームティーチングの形を装い、体育講師が国語の授業をしていたとされる点については「調査中」とした。【石川宏】