<山形大>工学部特任教授が倫理委未承認のまま採血 研究で134回、厳重注意処分

<山形大>工学部特任教授が倫理委未承認のまま採血 研究で134回、厳重注意処分
河北新報 2018/4/20(金) 11:03配信

 山形大学工学部(米沢市)は19日、40代の男性特任教授が2011年5月から15年1月まで、実験のために採血を伴う研究を学部内の倫理委員会の承認を得ないまま行っていたことを明らかにした。同大は15年9月、特任教授を厳重注意処分としたという。

 同大米沢キャンパスで記者会見した飯塚博工学部長によると、特任教授は09年から3年間、倫理委員会の承認を得て歯周組織やがん細胞に関する研究に携わり、採血を伴う実験を実施した。

 承認期間の3年が過ぎてからも再承認の手続きを怠って研究を続け、研究員1人と学生25人から計134回、採血した。採血は共同研究者の医師が担当していた。

 大学は15年3月に特任教授から事情を聴いた上で、「コンプライアンス(法令順守)上の問題はあるが、不正行為に該当しない」と判断。倫理委員会は15年9月、事後的に研究を再承認し、特任教授を厳重注意処分とした。

 特任教授を巡っては、学生からの採血に際して、国の倫理指針に違反して事前の同意書を取り付けていなかった可能性も指摘されている。

 飯塚学部長は「採血を行う際に必要な被採血者からの同意書26人分の存在は確認しているが、(特任教授)本人に詳細は確認していない。事実であったなら問題だ」と述べるにとどめた。

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