静岡市の小5いじめ クラスほぼ全員関与
中日新聞 2018年4月12日 朝刊
◆男児「担任見て見ぬふり」
静岡市立千代田小学校(葵区)の男児(11)が言葉によるいじめを受け、登校できない状態が続いていた問題で、男児の母親(34)が十一日、県庁で会見し、男児はクラスのほとんどの児童からいじめを受けていたことを明らかにした。
市教委によると、男児は五年生だった昨年十、十一月ごろ、複数の同級生から名前に「菌」と付けて呼ばれるなどのいじめを受け、今年一〜三月はほとんど登校できていなかった。
代理人と会見に臨んだ母親は、学校側からクラスの二十九人のうち二十七人がいじめに加わっていたと説明があったことを明かした。ズボンやパンツを脱がされることもあったという。
母親らによると、担任の五十代の女性教諭は度々いじめの現場に居合わせながら注意していなかった。さらに校外学習の場で男児を大声で叱責(しっせき)したことがあり、代理人は「先生がやっているんだから皆(クラスメート)も加わった」との見方を示した。
母親らは会見で、男児が「最期の手紙」と題して、いじめの苦悩をつづった便箋の写しを公開。便箋は二枚にわたり、「先生がいたけどなにも注意してくれなかったし、見て見ぬふりをしていた」「先生がいなくなればいいと思いました」などと書かれている。男児はいじめを受けて自殺を考えたことがあり、今年一月以降、味覚異常などの症状が出ている。母親は「どうして(男児が)ターゲットになったのか、学校で何があったのか明確にしてもらいたい」と話した。
母親は市教委が実施するいじめ防止対策推進法に基づく第三者調査委員会での調査では「不十分」として、田辺信宏市長に別の第三者委員会での調査を求めている。
(沢井秀之)
◆信頼回復へ対応 市教育長コメント
静岡市教委の池谷真樹教育長は、男児の母親が会見を開いたことを受け「調査の実施手順などにおいて信頼を得て進めることができず、不快な思いをされることになり、大変残念に思っている。信頼を回復していけるよう、誠実な対応を取っていきたい」とのコメントを出した。