「一方的な雇い止め」 無期雇用求め提訴 関東学園相手に元講師 元バスケ部監督も申し立て

「一方的な雇い止め」 無期雇用求め提訴 関東学園相手に元講師 元バスケ部監督も申し立て
上毛新聞 2018/6/30(土) 6:04配信

 群馬県の関東学園大附属高(館林市)の非常勤講師だった女性が29日までに、運営する学校法人関東学園に対して、地位確認などを求める民事訴訟を前橋地裁太田支部に起こした。女性側は、有期契約労働者が5年を超えて働けば期間を定めない労働契約に転換できるルールの適用を免れるための一方的な雇い止めだと主張している。

 訴状によると、女性は2008年4月から1年ごとの雇用契約を結び、9回更新してきた。昨年4月に18年度分の更新はしないことに同意を求められた。同11月に面談で、今年4月には通知で契約終了を告げられたが、合理性がなく無効だとしている。

 一方、関東学園大の女子バスケットボール部の監督だった男性(63)は26日、指導者としての1年ごとの委嘱を一方的に打ち切られたとして、地位保全を求める仮処分を同支部に申し立てた。

 申立書によると、男性は09年4月から委嘱を受け、チームを関東リーグ4部から2部へ引き上げるなど実績を挙げた。同法人の指揮下で活動する実質的な雇用契約だったが、今年2月に合理性なく更新を拒絶されたとしている。

 同法人は29日、上毛新聞の取材に「話せることはない」とした。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする