「80周走れ」教諭、半年前にも不適切指導 大津の中学
京都新聞 2018/7/18(水) 8:31配信
大津市の南郷中で12日、ソフトテニス部顧問の男性教諭から「校舎周囲を80周走れ」と指示された中学2年の男子生徒が熱中症で救急搬送された問題で、この教諭が、昨年12月にも罰走につながる不適切な指導をし、学校から注意されていたことが17日、同市教育委員会への取材で分かった。
同市教委によると、教諭は昨年12月、「テストの成績が悪かったら短距離ダッシュを数本する」と部独自のルールを部員に指示した。保護者から学校に指摘があり、校長らから「不適切」と注意を受けた。実際に成績を理由に走らせることはなかったという。
また、この教諭は1月、滋賀県内中高などの全運動部顧問を対象にした滋賀県教委の体罰防止研修を受講していたことも明らかになった。研修では、長時間の正座や起立のほか、生徒の体調を無視して延々と走らせるといった行為も不適切と説明したという。
同市教委は16日に緊急の校長会議を開き、再発防止を徹底するよう呼びかけた。