高2自殺「部活指導で」両親、学校と顧問提訴へ 北海道

高2自殺「部活指導で」両親、学校と顧問提訴へ 北海道
毎日新聞 2019/2/3(日) 9:41配信

 北海道内の私立高校2年の男子生徒(当時16歳)が2017年7月に自殺したのは部活顧問らの指導が原因として、両親が今月中旬にも学校法人と顧問の40代の男性教諭を相手取り、計約1000万円の損害賠償を求めて札幌地裁に提訴することが2日までに判明した。

 代理人の内田健太弁護士によると、男子生徒は17年2月から学校を休みがちになった。5月に登校を再開したものの、6月に顧問から吹奏楽の部活への参加の制限を言い渡されたという。さらに7月中旬にあった運動部の試合の応援では、吹奏楽部員ではなく一般の生徒としての参加を求められたうえ、当日に応援団と合流できず、徒歩で約6時間かけて帰宅したという。

 両親はその日、担任から生徒が部活に参加できなくなっていることを知らされた。翌日、男子生徒は自宅近くの公園で自殺しているのが発見された。

 生徒の自殺後、学校側は経緯を調査し、報告書で部活の参加制限の理由を「無断欠席が多かった」などとした。原告側は参加を制限した際に両親に早期に伝えるべきで、顧問の指導に配慮が欠けていたと訴えている。【源馬のぞみ】

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