高校バレー部で生徒に体罰や暴言 男性教諭「減給1か月」懲戒処分/岩手
IBC岩手放送 2019/3/21(木) 4:43配信
岩手県立盛岡一高バレー部の顧問だった男性教諭が、複数の元男子部員に対し体罰や不適切な言動を行ったとして、県教委は20日、この男性教諭を減給1か月の懲戒処分としました。
懲戒処分を受けたのは、県立高校に勤務する40歳代の男性教諭です。この男性教諭は、県立盛岡一高バレー部の顧問を務めていた2008年から翌2009年ごろ、所属していた当時2年生の元男子部員に対し「お前のような人間が大人になると社会を駄目にする」などの暴言を浴びせた他、複数の部員に対して頬を平手打ちする体罰を行っていました。
この教諭をめぐっては、当時の生徒の1人が暴力や暴言でPTSD=心的外傷後ストレス障害を発症したとして損害賠償を求めた訴訟を起こし、先月、県に40万円の支払いを命じる判決が確定しています。
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この報道には欠けている情報があります。
時系列で整理しますと。
2008年、岩手県立盛岡第一高のバレーボール部顧問が男子部員に暴言や暴力行為を行ったとして、元部員と両親が県と教諭に約200万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。
2017年、盛岡地裁は教諭の一部の指導を不法行為と認め、県に慰謝料など20万円の支払いを命じた。
遺族「指導が原因」学校「落ち度ない」 岩手の高校生自殺
岩手日報 2018/9/6(木) 10:13配信
訴訟の最中、この教師は何食わぬ顔で不来方高校に転属し、そこでも生徒に対して暴言を繰り返します。
そして2018年7月、暴言に耐え兼ね、バレーボール部の男子生徒が自殺します。
不来方高校で生徒が亡くなっても、この教師は部活の指導を行ってました。
前任校の生徒から告訴され仙台高裁で係争中の男性教諭に部活動の指導を続けさせた県教委について、亡くなった生徒の父親は刑事告訴を検討開始します。
岩手県立盛岡第一高の元生徒と両親が起こした裁判で、仙台高裁は県に20万円の支払いを命じた1審盛岡地裁判決を変更、40万円の支払いを命じました。
そして今回の記事です。
以前の盛岡第一高時代の件で体罰や暴言を行ったため、現在の不来方高校で減給1か月の懲戒処分とされたのです。
不来方高校で生徒一人死に追いやった事に関しては、まだ何の処分もないようです。
また、未だにが報じられないこの教師が他校に転属になれば、また犠牲者が発生するかもしれません。