亘理中2自殺 父親「原因率直に知りたい」 県教委「遺族に寄り添い対応」
産経新聞 2019/4/13(土) 7:55配信
「息子が亡くなった原因を率直に知りたい」。亘理町立中学校に通っていた当時2年生の男子生徒(14)が自宅で自殺した問題。県教育委員会に12日、原因究明を行う第三者委員会設置の要望書を提出した父親(52)は記者会見でこう話した。
父親によると、中学校ではこれまでに、保護者説明会は実施されておらず、アンケート調査も行われていないという。
今年2月に生徒のシャツが出ていたことをからかった男性教員は、今年に入り県内の高校から転任してきたという。父親は「中学生の扱いに慣れてなかったのではないか」とし、「泣きながら息子に聞かされ一緒に悩んだ」と明かした。
校舎屋上から飛び降りようとしたこともあり、学校側も把握。カウンセラーを探すと伝えてきたが、進展はなかったという。
「学校はカウンセリングをしたと死後に伝えてきたが、息子は死の5日前、ヒアリングやケアもなかったと話していた」と話す。
県教委の奥山勉義務教育課長は報道陣に「遺族に寄り添って対応する。亘理町教委と一緒に、第三者委の設置も含め検討していく」、亘理町の山田周伸町長は「今回の事案を重く受けとめ、このようなことが二度と起きないように、事実関係の把握に努める」とのコメントを発表した。