高1自殺、熊本県の責任認めず いじめで元同級生に賠償命令
西日本新聞 2019/5/23(木) 12:15配信
2013年に熊本県立高1年の女子生徒=当時(15)=が自殺したのは寮でのいじめで苦痛を受け、学校側が対応を怠ったことが原因として、遺族が元同級生と県に計約5800万円の損害賠償を求めた訴訟で、熊本地裁(小野寺優子裁判長)は22日、「(教員の対応と)自殺との間に因果関係はない」として県に対する請求を棄却した。いじめを一部認め、元同級生には11万円の賠償を命じた。
小野寺裁判長は県の責任について、担任教諭の対応の一部が「安全配慮義務に違反した」と判断したが、元気な様子も見られたことなどから「自殺を具体的に予見できたとは言い難い」として、自殺との因果関係は認めなかった。その他の担任と学校寮の舎監長の対応は「合理的」とした。
元同級生に関しては、無料通信アプリLINE(ライン)で「レスキュー隊呼んどけよ」などと送った行為が脅迫、中学の卒業アルバムへの書き込みが器物損壊に当たる不法行為と認定した。
女子生徒の母親(51)は「(寮の)舎監長の責任が認められなかったことは残念」とし、控訴する意向を示した。蒲島郁夫知事は「県の主張が認められたものと受け止めている」とのコメントを出した。
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「まだ娘にいい報告できない」控訴の意向 熊本高1自殺
朝日新聞デジタル 2019/5/22(水) 23:18配信
2013年に自殺した熊本市内の熊本県立高校1年の女子生徒(当時15)の遺族が、自殺はいじめに学校側が適切な対応をしなかったためなどとして、県と元同級生1人に損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、熊本地裁であった。小野寺優子裁判長は元同級生に11万円の支払いを命じた一方、県に対する請求は棄却した。
「担任の落ち度が認められたのは良かった」。亡くなった女子生徒の母親(51)は、判決後に記者会見し、判決について一定の評価をした。
ただ、寮生を指導する教諭である「舎監長」の落ち度や県の責任が認められなかった点については「寮の中で起きたいじめ行為なので、舎監長の責任が認められるまでは、娘にいい報告ができない」と語り、控訴する意向を示した。
会見では、時折涙をぬぐいながら、これまでの日々も振り返った。