市尼崎高バレー部、監督が数年前にも体罰か 平手打ちに「殺すぞ」関係者止めに入る

市尼崎高バレー部、監督が数年前にも体罰か 平手打ちに「殺すぞ」関係者止めに入る
神戸新聞NEXT 2019/5/27(月) 21:47配信

 兵庫県尼崎市立尼崎高校男子バレーボール部の体罰問題で、同部の男性監督(51)が大阪府内で数年前にあった非公式の大会で、複数の部員に平手打ちしていたことが27日、現場に居合わせた教育関係者への取材で分かった。同市教育委員会は神戸新聞の取材に「把握していない情報」とし、全校調査と合わせて事実を確認する。

 体罰を目撃した教育関係者は、県内で30年以上バレーボール競技に携わる50代の指導者。数年前、大阪府内で開かれた高校強豪校を集めた非公式大会で、プレーの合間などに監督が部員に平手打ちをしていた様子を目撃したという。

 この関係者によると、部員に対して「殺すぞ」などと言う監督の暴言も聞いたといい、「(体罰を見た)大会関係者が止めに入っていた」と話している。

 同校男子バレー部での体罰を巡っては、市教委が21日に調査報告を公表し、監督が過去に部員の髪を引っ張ったとする体罰1件を認定。市教委によると、監督は「これが体罰とは思わないが、体罰と言われれば体罰かもしれない」と話した。

 また、コーチを務める男性臨時講師(28)も4月、3年生部員を平手打ちし鼓膜を破るけがをさせたことが分かっている。市教委によると、監督、講師とも現在は部活動の指導を外れている。

 市教委は24日から同校の全校生徒や保護者、教員を対象に体罰の有無を調べるアンケートを進めている。(大盛周平)

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