「シングルマザーでも子ども産め」教員セクハラ言動増加、千葉県教委調査
千葉日報オンライン 2019/5/31(金) 10:44配信
千葉県教委が2018年度、県内公立学校の児童・生徒に実施した実態調査で、教員からセクシャルハラスメント(セクハラ=性的嫌がらせ)と感じる言動を受けたとの回答が、17年度比116人増の424人に上った。髪や肩を触る事例や「シングルマザーでも子どもを産め」といった発言も報告された。県教委は、処分対象となる深刻な問題はなかったとしたが、セクハラ以外のハラスメントを受けたとの回答も230人増の993人に膨らみ、教育現場で子どもたちを取り巻く環境の改善が迫られている。
調査は、18年12月〜19年1月にアンケート方式で実施。小中高校と特別支援学校(別途調査している千葉市立学校、各市立高校は対象外)の児童・生徒46万3170人から回答を得た。
校内で教員からセクハラと感じる言動を18年4月以降に受けたとの回答は、高校で230人(17年度比77人増)、中学校で121人(同36人増)、特別支援学校が17人(同3人増)。小学校では17年度と同数の56人となった。
該当項目別では「性的な話や冗談を言われ、不快だった」「必要以上に体を触られた」とのケースが目立つ。具体例を記入する回答では「体育の時間に肩をもまれて不快」「男の先生にうなじを必要以上に触られた」といった事例に加え、性差別的な「女子はこの授業大事だぞ。ほぼほぼ(就職先が)事務職なんだから」「シングルマザーでもよいから子どもを産め」(ともに県立高教員)との発言も報告された。
男子生徒からの申告も126人で約3割を占めた。
県教委は「各校で面接による追跡調査も行い、深刻な事案は確認されなかった」と説明したが、セクハラを受けたと回答した高校生の半数が無記名など、被害を名乗り出ることへの戸惑いもうかがえ、追跡確認には不十分な点が残る。
併せて聞いたセクハラ以外のハラスメント言動では「性格を否定されるような言い方をされた」「先生が大声で怒鳴ったり、乱暴な言葉を発する」とのパワハラ的な該当項目が多い。
県教委は、処分に至らなくても、不適切なセクハラやパワハラ的な言動事例は各校を通じて広く教員に共有させ、改善を図ると説明。一方で、児童生徒からの申告増の背景には、ハラスメントを許さない意識の高まりもあるとみて、各校で養護教諭らが務めるセクハラ相談員制度の周知など、相談しやすい環境づくりを一層進めるとしている。
教職員への調査(1万1499人回答)では、18年度に校内でセクハラ言動を受けたとの申告が、17年度比4人減の94人だった。