奈良の小学校教諭4人がいじめ・パワハラ証言 「秘書」とあだ名 学校側は否定
産経新聞 2019/10/24(木) 19:44配信
奈良県大和郡山市の市立郡山南小学校で、2、3年の学級担任を務める教諭4人が同僚によるいじめとパワハラを訴え、9月の2学期始業式から休んでいることが24日、分かった。4人は産経新聞の取材に「他の教諭や管理職によるいじめとパワハラで体調を崩した」と主張。問題の解決を求め、市公平委員会に申し立てたことを明らかにした。一方、学校側と市教育委員会は「いじめやパワハラはなかったと考えている」としている。
被害を訴えているのは20〜50代の男女4人。いずれも医師から「3〜4カ月の休養が必要」と診断され、9月2日の2学期始業式から休んでいる。
4人によると、このうち20代の女性教諭には昨年6月ごろから、同じ学年の学級担任を務める50代の女性教諭による嫌がらせが始まった。「秘書」とあだ名をつけられ、雑務を押しつけられるほか、無視をされたり連絡事項を伝えてもらえなかったりといった行為が度重なった。前任の校長に「次年度は別の学年の担当にしてほしい」と訴えたが、聞き入れられなかったという。
この20代教諭は今年7月、強いストレスに起因する心臓の病気を発症。残る3人の教諭も別の同僚から、「あなたの代わりはいくらでもいる」と言われたり、怒鳴られるなどの高圧的な振る舞いも受けており、8月27日、鍵本光弘校長に職場環境の改善を求めた。だが、名前の挙がった教諭らは校長による聞き取り調査に「覚えていない」「そんなつもりじゃなかった」と釈明。鍵本校長は「いじめやパワハラはなかった」と結論づけた。市教委も、いじめとパワハラを訴えた4人をのぞく約30人の教諭を対象とした聞き取り調査の末、同様の判断を下した。
取材に応じた4人は「加害者側の言い分をうのみにしていて、いじめが悪化するのではないかと恐怖を感じた」と説明。学校に行くのが怖くなり、体調を崩したという。
鍵本校長は「受け取り方の問題ではないか」と話し、市教委の担当者は「もし4人が主張するような言動があったとしても、パワハラには当たらない」と述べた。
4人は問題の解決を求めて、地方公務員の利益の保護と公正な人事を保障する市公平委員会に申し立てており、近く県人事委員会に勤務条件などに関する措置要求をする予定だ。
20代の女性教諭は「子供たちのことが心配。休むことになって申し訳ない思いでいっぱい」と涙ながらに語った。残る3人も「いじめられている側が声を上げられないような前例を作れば、子供たちをいじめから守れない。起きたことを認め、安心して働けるよう対処してほしい」と訴えた。