「教師に支持政党あるのがなぜ問題なのか」仁憲高教師擁護に出た左派教育界

「教師に支持政党あるのがなぜ問題なのか」仁憲高教師擁護に出た左派教育界
朝鮮日報日本語版 2019/11/19(火) 11:00配信

 「人は、配偶者は変えても支持政党は変えられません。教師も同じです。支持する政党があることは過ちではありません」

 18日、ソウル市議会の大会議室で、「仁憲高校騒動を通じて見た学校民主市民教育」という討論会が開かれた。左派の教育界関係者が政治偏向教育で騒動となったソウル市冠岳区の仁憲高校教師A氏を擁護する発言をした。A氏はチョ国(チョ・グク)前法務部長官を批判する生徒に向かって「イルベ(極右コミュニティー)のメンバーか」と発言するなどして騒動になっていた。

 郭魯��(クァク・ノヒョン)元ソウル市教育監(教育委員会の教育長に相当)は「教師の政治活動を禁じ、民主市民教育をすることは不可能だ。教師の政治活動は可能な限り推奨されるべきだ。市民は政治的に偏向するしかなく、教師も市民の一人だ。それなのに、政治的に中立の教師になれるだろうか」と述べた。「全国教職員労働組合(全教組)」や「ジンゴムダリ(飛び石の意)教育共同体」など左派系団体が企画したこの討論会で、一部参加者は「仁憲高校騒動を利用するメディアや政界が問題だ」と主張した。この討論会にテーマ発表者として出席したジンゴムダリ教育共同体のカン・ミンジョン常任理事は「今回の仁憲高校騒動は教育の政治化事例の最も悪い形だ。学校の外部勢力が教育の政治的中立を損ない、教師の中立性毀損(きそん)を口実に政治化させて政治的に悪用している」と主張した。

 「教育運動連帯」のカン・シンマン執行委員長は「全教組を魔女狩りでもするように、各メディアが(仁憲高校を)攻撃している」と言った。「教師労組民主市民教育研究所」のチョン・ヒワン所長は「我が国は民主市民教育ができていない、よちよち歩きもできていない状況だ。(仁憲高校の教師が)多少失言したのを取り上げて左派教育だといえば、誰がひと味違った授業をするだろうか」と述べた。郭魯��元教育監は「革新高校である仁憲高校の生徒が問題提起したのは、直接民主主義を実践したものだ。革新教育の成功事例が作り出したものだ」という主張まで展開した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする