園児数水増しで給付費9400万円詐取 廃園の元こども園長に有罪判決

園児数水増しで給付費9400万円詐取 廃園の元こども園長に有罪判決
神戸新聞NEXT 2020/12/24(木) 10:32配信

 兵庫県姫路市から認定こども園に支給される給付費をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた同市の私立「わんずまざー保育園」(廃園)の元園長の女(49)に対する判決公判が24日、神戸地裁姫路支部であり、畑山靖裁判長は懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役4年6月)を言い渡した。

 判決によると、元園長は2015年4月〜17年2月の間、定員を大幅に超える園児を不正に受け入れているのを隠して在籍数を過少申告し、姫路市から給付費計約9400万円を詐取した。

 畑山裁判長は「利用定員は給付費の支給認定の重要な要素」と指摘し、「2年間にわたって大幅に超える人数を受け入れており、軽く見ることはできない」と判決理由を述べた。

 元園長はこれまでの公判で、給付費を受け取ったことは認める一方、「(給付費を)だまし取ろうと思って保育に携わったことはない」などと無罪を主張していた。

 同保育園を巡っては、17年2月に兵庫県と姫路市が行った特別監査で、給食が極端に少なかったり、保育士数を水増ししたりするなどの不正が判明。全国で初めてこども園の認定が取り消された。

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