児童暴行をクラスメイトに命令 秋田市立小担任、市教委「前代未聞の事態」
産経新聞 2021/3/22(月) 21:34配信
秋田市立小で3年生担任の50代女性教諭が、学級内でトラブルになった男児に対し、複数の級友に暴行するよう命じていたことが22日、分かった。市教育委員会は「非暴力を指導すべき教員が暴行を命じるとは前代未聞」として、教員人事を担当する県教委に報告する。
市教委などによると、暴行があったのは今月5日。休み時間に級友同士の鬼ごっこでトラブルとなったのを知った教諭は、原因となった男児1人に対し、「やっちゃいな」と暴行するよう複数の級友に命じた。市教委の調査では、級友らは男児の腹部を1回ずつ手でたたいたとしているが、その場にいた児童の証言によると、うち1人は足で腹部を蹴ったという。
児童らの証言では、教諭は「先生が暴力振るうと退職させられるから」と児童らに暴行を命じ、居合わせた女児が「暴力を覚えさせるのはよくない」と教諭に指摘したものの、教諭は「この子(男児)はこうしないとわからないからいいんだ」と言ったという。
女性教諭の過去の不適切言動を含め15日に保護者6人から学校に抗議があり、19日に開かれた3年生の臨時保護者会で教諭は「具体的な発言は詳しく覚えていないが、大変申し訳ない」と謝罪した。同校では今回の事態を受け、女性教諭のクラスを複数教員による指導体制にした。
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児童に暴行、担任が誘導か 「やっちゃいな」と呼び掛け
朝日新聞デジタル 2021/3/22(月) 19:47配信
秋田市の小学校で今月、3年生の学級担任の50代の女性教諭がクラスの複数の児童に対して、特定の児童をたたくよう誘導する発言をしていたことが22日、市教育委員会への取材で分かった。学校の調査に対し、教諭は事実関係を認めているという。
市教委によると、教諭は今年3月、昼休みの鬼ごっこで児童間のトラブルがあった際、数人の男子児童に「やっちゃいな」などと呼びかけ、トラブルの原因となった男子児童をたたくよう誘導。複数の児童らはこの男子児童の腹部を1回ずつたたいた。また、学校が児童から聞き取った証言では、教諭が「私がたたくと退職になっちゃうから代わりにやれ」と発言したほか、女子児童が暴力に反対した際に、「この子は殴られないと覚えないから」と言ったとされる。教諭はこれらの発言については「覚えていない」と学校に説明しているという。
また、市教委によると、昨年5月ごろ、教諭は児童らに「好きな人や嫌いな人はいるか」と尋ね、嫌いな人として名前があがった2人の児童に「これが現状だ。これからはみんなに好かれるように頑張らないといけないよ」と発言。発達障害が疑われる転校生の児童に対し、「前の学校の子たちもあなたがいなくなって喜んでるでしょうね」と発言したことがあったという。このほか、欠席しがちな児童が映画を見に行った話をした際に、「映画を見に行くよりも、学校に来て勉強したら」と諭したこともあったとされる。
保護者の有志6人が今月15日に来校し、被害を訴えて発覚。16日以降は、教頭など別の教員1人を同席させた上で、担任教諭が授業を続けた。教諭が勤務を続けたことについて、市教委は「こういう事案があったとはいえ、学級担任の仕事があるので優先させた」と説明している。
学校は19日に緊急保護者会を開き、担任教諭と校長が謝罪した。現時点で心身に不調をきたした児童は確認されていないという。教諭の処分は未定で、市教委が事故報告書を提出した後、県教委が決定する。(高橋杏璃、野城千穂)