元近畿大教授らを再逮捕 私物購入の2170万円詐取容疑 大阪府警
時事通信 2021/6/30(水) 18:39配信
近畿大医学部法医学教室の元主任教授らが大学から架空の経費を詐取した疑いで逮捕された事件で、大阪府警は30日、医療用品を装って計約2170万円分の私物を購入したとして、詐欺容疑で、元教授の巽信二容疑者(66)=懲戒解雇=ら2人を再逮捕した。
立件総額は約3900万円になった。認否は明らかにしていない。
巽容疑者は司法解剖でも検査料を架空請求した疑いがあり、府警が詳しく調べている。
再逮捕容疑は2015年1月〜19年2月、共に再逮捕された大阪市内の医療機器販売会社の元社員藤戸栄司容疑者(52)と共謀し、マスクなどの医療用品を立て替え払いしたように装って購入したゴルフクラブセットなどの私物の代金計約2170万円を大学からだまし取った疑い。
府警によると、巽容疑者は医療機器販売会社に在職中だった藤戸容疑者に依頼し、私的に利用する冷蔵庫などを購入。領収書には販売会社側の取り分が上乗せされた額が記入されていた。私物購入は数百点に上るという。
大阪地検は30日、医療用品を立て替え払いで購入したように装い、偽造した領収書などで大学から計約1740万円をだまし取ったとして、両容疑者を詐欺罪などで起訴した。関係者によると、巽容疑者は大筋で事実関係を認めている。藤戸容疑者は詐取を認めているという。