30代女性を家の窓から覗いてスマホで撮影…58歳の“ストーカー教師”に罰金50万円の略式命令
石川テレビ 2021/7/2(金) 20:35配信
知り合いの女性の自宅を覗くなど、つきまとい行為を繰り返したとしてストーカー規制法違反の疑いで逮捕された教師の男に対し、金沢簡易裁判所は罰金50万円の略式命令を出しました。
この事件は石川県野々市市に住む58歳の中学校教師の男が、6月5日から11日までの間、知り合いの30代女性の自宅で窓から覗いてスマホで撮影するなど、つきまとい行為を繰り返したとして、6月12日ストーカー規制法違反などの疑いで逮捕されたものです。
金沢区検察庁は2日、男を略式起訴し、金沢簡易裁判所は罰金50万円の略式命令を出しました。
白山署は12日、ストーカー規制法違反の疑いで、白山市光野中教諭の野々市市柳町、織田勇一容疑者(58)を逮捕した。逮捕容疑は5日から11日までの間、複数回にわたって石川県内の30代女性の自宅をのぞくなどするストーカー行為をした疑い。
白山署によると、織田容疑者と女性は知人。5月下旬から女性が住む集合住宅をのぞき込む不審者の情報が付近住民から寄せられていた。署員が警戒に当たっていたところ、11日午後10時ごろ、窓から女性宅をうかがう同容疑者を発見。取り調べたところ、スマートフォンから室内を撮影した写真が確認された。女性は被害に気付いていなかったという。
同容疑者は「自分がしたことに間違いない」と容疑を認めている。同署は動機などを調べている。
光野中の若狭朋幸校長によると、織田容疑者は3年生を担任しており、勤務態度は良好で、生徒や保護者からの信頼も厚かったという。若狭校長は「突然のことで驚いている。子どもたちへの影響を最小限に抑えるよう対応を考えていきたい」と話した。
白山市教委の田村敏和教育長は「極めて遺憾。教育公務員としての信用失墜行為であり、絶対にあってはならないことだ。事実関係を調査の上、県教委に報告する」とコメントした。
学校と市教委によると、生徒や保護者には近く経緯を説明する。生徒の心のケアについては、スクールカウンセラーや臨床心理士の配置を検討する。
県教委によると、県内の公立学校の教員がストーカー規制法違反の疑いで逮捕されるのは初めて。岡橋勇侍教職員課長は「大変、遺憾。県教委としても事実関係を調査した上で、厳正に対処したい」と話した。