酒気帯び運転で懲戒免職の元教諭、退職金求め提訴
山陰中央新報 2021/7/13(火) 22:23配信
道交法違反(酒気帯び運転、事故不申告)を理由に退職手当を不支給にした処分は不当だとして、元米子市立小学校教諭の男性(46)が鳥取県に対し処分取り消しと退職金約610万円を求め、13日までに鳥取地裁に提訴した。
訴状によると、男性は2018年12月28日夕から深夜にかけ、同僚教員らとの懇親会やカラオケ店で飲酒し仮眠後に米子市内で自動車を運転。同29日未明、中央分離帯に乗り上げる物損事故を起こした。その後、19年3月15日付で、懲戒免職処分と退職手当を全額不支給とする処分を受けた。
男性は事故直後に現場に来たタクシー運転手に「警察に連絡してあげたから」と言われたため現場で警察を待っており、意図的に事故を申告しなかったわけではなく、警察の呼気検査でアルコール検出量が基準値を少量上回っただけで運転能力の低下もなかったと主張。管理職ではなく、勤務態度も問題なかったとし、退職金不支給の処分は不当だとしている。
県教育委員会教育人材開発課の井上祐一郎課長は「係争中のためコメントを差し控える」とした。