全員同じパスワードのタブレット、市教委「情報セキュリティーに課題」…女児自殺
読売新聞オンライン 2021/9/18(土) 8:18配信
東京都の町田市議会文教社会常任委員会で17日、同市で昨年11月に市立小6年の女子児童(当時12歳)が、いじめを受けたと訴える遺書を残して自殺した問題が初めて取り上げられた。市教育委員会は、両親がいじめの温床になっていたと主張している学校配布のタブレット端末のパスワード管理に問題があったことを認めた。
この日の委員会では、市教委から女児が自殺してからこれまでの経緯が説明された。市議から女児が通っていた小学校でタブレット端末のパスワードが全員共通だったことを質問されると、市教委側は「情報セキュリティーやなりすましの観点から課題があると言わざるを得ない」と述べた。
女児へのいじめには、1人1台貸与されていたタブレット端末も使われたとみられている。端末のチャット機能で女児に対し「うざい」「きもい」などと書き込まれていたとの証言があるという。
市教委は、タブレット端末の導入が進んだ昨年5月、市内全校にパスワードの変更を求める通知を2度出したという。しかし、女児の学校では自殺があった昨年11月時点でもパスワードは全員共通のままだった。