「死にたかった」母に手紙 清瀬いじめ、重傷の生徒告白

「死にたかった」母に手紙 清瀬いじめ、重傷の生徒告白
産経新聞 2012年8月10日(金)7時55分配信

 東京都清瀬市の私立中学校で、中学2年の男子生徒(13)が同級生からいじめを受け、重傷を負った事件で、男子生徒が事件後に母親(47)に手紙を出し、当時の感情を「死にたかった」と打ち明けていたことが9日、分かった。

 男子生徒は中学1年だった昨年4月から今年3月に他県に転校するまで、いじめを受けていたと訴えているが、母親によると、7月になって手紙で改めて当時の胸中を告白。「死にたかった」「自殺しようと思った」と書きつづっていた。

 両親は昨年6月ごろに、いじめに気づいて学校に相談していたが、いじめは止まらず、今年1月25日には、同級生(13)からコンクリートに頭を打ち付けられる暴行を受けて重傷を負い、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されていた。

 両親によると、男子生徒はこの時期、夜間に長時間、ベランダに立ちっぱなしになることがあり、父親は「自殺しないか心配だった」と話している。

 両親らは同級生のうち1人について、男子生徒に暴行して全身打撲のけがを負わせたとして、傷害容疑で捜査を求め、被害届を提出。警視庁が捜査を進めている。

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