堺市教委がいじめ重大事案の報告書 事実関係ほぼ黒塗りで公表
毎日新聞 2022/3/17(木) 20:18配信
堺市立中学校に通っていた生徒が不登校になり、その後自殺の可能性がある状態で亡くなった事案があり、市教委は17日、第三者委員会「いじめ重大事態調査委員会」による調査報告書をまとめた。報告書について、市教委は被害生徒が特定されることを理由にほとんどの事実関係などを黒塗りで公表。市教委は「加害者のプライバシーも考え、一切公表しない」とした。
報告書では、被害生徒が人間関係のもつれを原因に1年以上不登校が継続した後、亡くなった。調査委は複数のいじめを認定。警察の死体検案書に「自殺」と書かれていたため「自殺の可能性が高い」としたが、断定はできないとした。いじめと生徒の死亡との因果関係は、いじめがあってから自殺までに1年以上たっていたことなどから「客観資料からは認定できない」と認めなかった。
一方、学校側は国が義務づけるいじめの有無を調査するアンケートを被害生徒に実施しておらず、調査委は「あまりにもずさんな対応だった」と断じた。【園部仁史】