中1自殺、両親が市提訴 再調査でいじめ認定 名古屋地裁
時事通信 2022/7/19(火) 21:05配信
2018年に名古屋市立中学1年の斎藤華子さん=当時(13)=がいじめを受け自殺したのは学校が安全配慮義務を怠ったためなどとして、両親が19日、市に約1500万円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。
訴状によると、斎藤さんは17年秋ごろから、所属するソフトテニス部で部員からいじめを受け、18年1月に自殺したとされる。
両親は、学校が実施したアンケート調査で斎藤さんが重大な悩みを抱えていると判断される回答をしていたのに、学校側は何の対応もしなかったと主張。死後も学校や市教育委員会から配慮を欠いた対応をされたなどと訴えている。
斎藤さんの自殺をめぐっては、市教委が設置した第三者委員会が「いじめは認められない」とする調査結果をまとめたが、両親は再調査を要求。市が新たに設置した第三者委は再調査の結果、いじめがあったことは認める一方、自殺との直接の因果関係は明確にしなかった。
父の信太郎さん(50)は提訴後に記者会見し、「娘の死の原因や責任の所在を明らかにしたい。娘の死を無駄にしたくない」と話した。
坪田知広・市教育長の話 尊い命が失われ申し訳なく思っている。訴状の内容を確認し対応したい。