「浜松市の基準は全国的にみて正しいのかどうか疑問」当時の教員“処分せず”浜松・女性いじめ不適切対応問題 校長対象の研修会開催も

「浜松市の基準は全国的にみて正しいのかどうか疑問」当時の教員“処分せず”浜松・女性いじめ不適切対応問題 校長対象の研修会開催も
静岡放送(SBS) 2022/9/16(金) 21:20配信

静岡県浜松市の18歳の女性がいじめにあったものの、学校が適切な対応を取らなかった問題を受け、浜松市の教育委員会は9月16日、校長向けの研修会を開きました。一方、当時の教員などに対して懲戒処分はせず、厳重注意にとどめたことが明らかとなり、女性の家族は憤りを隠せません。

<浜松市教委 宮崎正教育長>
「みなさんは学校の最高責任者である校長ですから、大いにリーダーシップを発揮していじめ防止対策に取り組んでいただきたい」

この研修は浜松市に住む18歳の女性が小・中学校時代に受けたいじめについて、再調査委員会が学校の対応は不適切であったと結論づけたことを受けて開かれました。浜松市立の小、中、高校の校長131人が参加した研修では、「いじめ防止対策推進法」への理解を深めたほか、実際に起こった事例をテーマに参加者同士で意見を交換するケーススタディも行われました。

<浜松市立萩丘小学校 加藤志緒里校長>
「ひとつの事例に対してもどこが問題だったかとらえるところが違うので、同じ校長という立場の人たちと研修をすることで自分の視点がすこし広がった」

具体的な研修を行う一方で、きっかけとなった18歳女性へのいじめ問題への浜松市の対応は不可解なものでした。浜松市教育委員会は当時の関係教員などに対し、懲戒処分はせず、厳重注意にとどめることを決めたのです。これは女性の両親などが関係教員などの処分について、浜松市に回答を求めていたもので、担当者が14日、女性の母親に内容を伝えました。

浜松市教育委員会では、問題に関係した教員など13人を市の職員と教職員の懲戒基準にそれぞれ照らし合わせて審査。13人の言動は基準のいずれにも該当しないと判断し、懲戒処分はせず、口頭での厳重注意にするということです。

<いじめにあった女性の母親>
「納得はできないです。これだけの大きな問題になったのに、処分されない、基準に値しないということは浜松市の基準は、果たして全国的にみて、正しいのかどうか疑問に思います」

一方、浜松市教育委員会では、市のいじめ防止基本方針を女性の両親からの提言を踏まえて改定し、9月末にも公表するということです。

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