近大高専野球部コーチが「不適切指導」36件…部員の胸ぐらつかむ

近大高専野球部コーチが「不適切指導」36件…部員の胸ぐらつかむ
読売新聞オンライン 2023/3/1(水) 13:47配信

 近大高専(三重県名張市)は2月28日、非常勤講師をしている硬式野球部の男性コーチ(25)が、部員の胸ぐらをつかむなどの不適切な指導をしていたと発表した。また、近畿大は、コーチと校長を厳重注意、野球部の部長、副部長、監督の3人を訓戒処分(いずれも24日付)とした。

 近大高専の発表では、コーチは2020年8月頃〜今年1月、同校の野球場や雨天練習場で1〜3年生の部員22人に対し、胸ぐらをつかむほか、小突いたり、正座を強要したりしたといい、確認できたもので計36件に上る。ほかにも、不特定多数の部員への暴言もあった。けがや退部した部員はいないという。

 1月10日に校長宛てに、保護者を名乗る匿名の投書が届き、コーチ本人や63人の全部員らに調査して事実関係を確認。県高校野球連盟には1月中に一報を入れ、この日、報告書を提出した。

 コーチは1月中旬以降、練習には参加しておらず、3月末で退任する。同校では3月に全部活動の指導者、教職員にハラスメント研修会を開く予定で、部員へのカウンセリングも検討している。

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