高3女子自殺:調査報告書開示など、遺族が県に申し入れ−−いじめ自殺問題巡り /新潟
毎日新聞 2013年4月10日(水)12時34分配信
県立阿賀野高校3年の女子生徒(当時17歳)が10年6月に自殺した問題を巡って、女子生徒の両親が9日、県に対し、学校が実施した生徒らへの聞き取り調査の報告書開示と、県が設置を決めた第三者委員会の公平な調査を求める申し入れ書を提出した。
両親は11年8月、県個人情報保護条例に基づき、聞き取り調査報告書の開示を県教育委員会に対して請求。県教委は報告書の大半を非開示としたが、両親の異議申し立てを受けて開かれた県個人情報保護審査会が今年3月、一部を開示するよう答申。県教委は8日付で両親に報告書の一部を開示した。
申し入れの後、県庁で記者会見を開いた女子生徒の父親(54)は「報告書の一部は開示されたが、私たちが知りたい情報はまだ黒塗りのまま。開示したことも申し入れの時まで知らされていなかった。学校と県教委に強い怒りと不信感を覚えている」と語った。
両親はまた、第三者委が設置される県法務文書課に対しても、第三者委の委員に県職員を含まないことや、両親の話を聴取することなどを求める申し入れ書を提出した。同課は「申し入れを真摯(しんし)に受け止め公平中立な調査に努めたい」とした。【塚本恒】
4月10日朝刊