不来方バレー部生徒自殺問題 県教育長「実効性ある再発防止策を」<岩手県>

不来方バレー部生徒自殺問題 県教育長「実効性ある再発防止策を」<岩手県>
岩手めんこいテレビ 2023/3/30(木) 18:43配信

2018年に不来方高校の生徒が自殺した問題を受け、関係する教職員の全ての処分を終えたことについて、3月30日に岩手県教育委員会の佐藤博教育長は「実効性のある再発防止策の策定に取り組みたい」と語りました。

県教育委員会 佐藤博教育長
「適切な情報共有や人事管理に関する指示のあり方などについても見直しを図り、二度とこうした事案自体を生じさせないような実効性のある再発防止策の策定に取り組んでいきたい」

この問題は2018年に不来方高校男子バレーボール部だった新谷翼さん(当時3年)が、当時、顧問を務めていた男性の言動を苦に自殺したもので、男性は懲戒免職となったほか、合わせて7人が戒告処分を受けました。

県教育委員会 佐藤博教育長
「教職員の昔ながらのやり方が今の時代は通用しないということ、そして人権を尊重するとか、子どもたちへの対応にしっかり向き合ってほしいと、お願いしてきた」

また2023年度から学校教育の現場ではマスクの着用を求めないことが基本となることについて「児童生徒の間で偏見やいじめにつながらないよう適切に指導をすることが大事」と語りました。

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はじめてこの事件を知った方へ。

時系列で整理しますと。

まずこの男は2008年に盛岡第一高校でパワハラの限りを尽くして、生徒とご両親から訴訟を起こされます。

2008年、岩手県立盛岡第一高のバレーボール部顧問が男子部員に暴言や暴力行為を行ったとして、元部員と両親が県と教諭に約200万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。

2017年、盛岡地裁は教諭の一部の指導を不法行為と認め、県に慰謝料など20万円の支払いを命じた。

訴訟の最中、この教師は何食わぬ顔で不来方高校に転属し、そこでも生徒に対して暴言を繰り返します。
そして2018年7月、暴言に耐え兼ね、バレーボール部の男子生徒が自殺します。

不来方高校で生徒が亡くなっても、この教師は部活の指導を行ってました。

前任校の生徒から告訴され仙台高裁で係争中の男性教諭に部活動の指導を続けさせた県教委について、亡くなった生徒の父親は刑事告訴を検討開始します。

岩手県立盛岡第一高の元生徒と両親が起こした裁判で、仙台高裁は県に20万円の支払いを命じた1審盛岡地裁判決を変更、40万円の支払いを命じました。

裁判の結果が出てやっと「減給1か月」の処分です。

裁判と減給1か月は、盛岡第一高時代についての判決で、こちらの書類送検は不来方高校で生徒を自殺まで追い込んだ暴行についてです。

第三者委員会の調査がやっと終了。結果が待たれます。

ですが、の結果、信じがたいことにとなりました。

生徒自殺の「原因の一つ」にこの教師の指導があると第三者委員会は認めましたが、どう考えてもこの教師が元凶であって「原因の一つ」ではないです。

2020年12月には、盛岡第一高時代に被害にあった生徒の両親と、不来方高校で息子さんを自殺で喪った両親が、この教師の懲戒免職を求めました。

そしてさきほどやっと教師の責任が認められ、となりました。

最後までは報じられませんでしたが。

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