特別支援学級でいじめ、被害児童転校 佐世保市教委「詳細言えない」

特別支援学級でいじめ、被害児童転校 佐世保市教委「詳細言えない」
朝日新聞デジタル 2023/3/29(水) 7:25配信

 長崎県佐世保市の市立小学校の特別支援学級で2021年、当時4年生の男子児童が同級生から繰り返しいじめを受け、その後、市外の学校に転校していたことが市教育委員会への取材で分かった。市教委は、いじめ防止対策推進法で定める「重大事態」と認定。調査委員会を置き、学校などの対応を含め調べている。

 市教委によると、児童は21年の春から夏にかけて、校内で同級生から数回にわたって、暴力を伴ういじめを受けたとされる。秋以降、体の痛みや登校への不安を訴えるなどし、不登校になった。保護者が学校に状況を伝えたが、改善されなかったため、児童はその後、転校したという。

 学校から報告を受けた市教委は「重大事態」と認定し、22年9月ごろ、朝長則男市長に報告した。市教委の栗林俊明・学校教育課長は「調査委員会を『秘密会』で進めているため、学校からいつ報告を受けたのか、市教委がいつ重大事態と認定したのかも含めて明らかにできない」と話した。(土居貴輝)

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