校長「驚いた」 校庭の釘、新たに428本 児童大けがの杉並区

校長「驚いた」 校庭の釘、新たに428本 児童大けがの杉並区
朝日新聞デジタル 2023/5/19(金) 19:08配信

 東京都杉並区立小の校庭で4月、転んだ児童が地面に露出していた釘の頭部で大けがをした問題で、区教育委員会は19日、別の区立小1校の校庭から新たに428本の釘が見つかったと公表した。

 事故は4月13日に区立荻窪小で発生。児童が転んで釘にひざを打ちつけ、十数針縫う大けがをした。事故は今月に入って表面化。荻窪小の校庭では544本の釘やペグ(杭)が見つかり、区教委は緊急対策として、区立小中学校などを対象に、金属探知機による校庭の調査を進めている。

 428本の釘が見つかったのは、18日に調査が行われた方南小。区教委や同小によると、釘は長さ約6センチで、地面から露出したものはなかったが、400本近くは地表から数センチほどの地中にあったという。同小では、荻窪小の事故が発覚した直後に教職員らによる目視点検が3度行われ、釘が100本以上見つかっていたが、今回、新たに大量の釘が発見された。

 釘は運動会などで白線を引く際の目印などに用いるため、打ち込まれたもの。方南小の竪山浩人校長は「金属探知機でこれだけ出てきて驚いた。表面に見えていないと見つけるのは困難」と話した。今後、釘ではなく、Uの字を逆さにした形の、頭部が丸まったペグを使うことを検討するという。(笠原真)

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