中学校から次々と消える備品…現金65万円にデジカメ、プリンター紛失 校長ら補填も堺市教委に報告せず 不適切管理を謝罪

中学校から次々と消える備品…現金65万円にデジカメ、プリンター紛失 校長ら補填も堺市教委に報告せず 不適切管理を謝罪
ABCニュース 2023/7/7(金) 19:44配信

 大阪府の堺市立の中学校で、デジカメやプリンターなどの備品や、学校徴収金や部活動費などの現金計約70万円相当が次々となくなっていたことが分かりました。

 堺市は7日、校内での金品の不適切な管理について謝罪しました。

 堺市教育委員会によりますと、備品などがなくなったのは堺市立三国丘中学校で、2016年から今年までの約7年間に、学年ごとの徴収金や部活動費など計約65万円と、デジカメやプリンター、電動ドライバーなどの備品7点が校内から消えていたということです。

 紛失の経緯は分かっていません。

 今年4月、PTA役員から「会議室にあったPTA所有のプリンターがなくなっている」と報告を受け、教職員全員に聞き取りをしたところ、複数から「過去にも金品の紛失があった」と声が上がり、一連の紛失が発覚しました。

 5月に校長が「プリンターを持ち出した人がいたら名乗り出るように」と呼びかけると、翌々日にプリンターが、その次の日にはデジカメが返却されていたといいます。

 紛失した現金はこれまで校長や教頭、担当教員が補填し、市教委には報告されていませんでした。

 またこれとは別に、調査の過程で金庫の中から出所不明の現金約17万円が見つかったといいます。

 この学校では本来、金庫で管理すべき学校徴収金などを各教員が机の引き出しで保管することがあったほか、現金の保管台帳がなく、管理職も状況を把握できなかったといいます。

 堺市教委は「公金や公物の適切な管理を徹底し、再発防止に取り組みます」とコメントしています。

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