沼田小の理科実験中事故 元教諭に禁錮3年・執行猶予5年の判決

沼田小の理科実験中事故 元教諭に禁錮3年・執行猶予5年の判決
群馬テレビ 2023/7/31(月) 19:32配信

去年6月、沼田小学校で理科の実験中にメタノールに引火し児童3人がやけどを負った事故で、業務上過失傷害の罪に問われた元教諭に対し、前橋地裁は禁錮3年・執行猶予5年の判決を言い渡しました。
業務上過失傷害の罪に問われているのは、沼田小学校の元教諭・高橋明弘被告(62)です。判決によりますと高橋被告は去年6月、植物の葉の中のデンプンを調べる理科の実験中、葉を脱色させるために本来使うことになっているエタノールではなく、メタノールをビーカーに入れ、湯せんで温めるべきところをコンロで直接加熱したものです。そして、ビーカーにメタノールをつぎ足した際に引火し、児童3人にやけどを負わせた罪に問われています。
これまでの公判で検察側は禁錮3年を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めていました。31日の判決で柴田裕美裁判長は、「一見して相当危険な実験方法を安易に選択し過失の程度は重い」と指摘しました。
一方で前科前歴がなく反省していることなどから禁錮3年・執行猶予5年の判決を言い渡しました。
なお、被告の弁護人は判決後の取材に対し控訴しない方針を明らかにしました。

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