知事も謝罪、第三者委も認定の江差パワハラ「因果関係認められない」と遺族側に電話 道は「確認しないと」
HTB北海道ニュース 2023/10/24(火) 19:44配信
道立江差高等看護学院のパワハラ自殺問題で第三者委員会が教師によるパワハラが学生の自殺につながったと認定したにも関わらず、北海道側が「因果関係は認められない」と遺族側に伝えていたことが分かりました。
遺族側の代理人によりますと、23日道の代理人から電話があり4年前の男子学生の自殺について「予見可能性はなかった」「ハラスメントとの因果関係は認められない」などと伝えられました。賠償の交渉をする中でのやりとりだということです。
道立江差高等看護学院では、教師によるパワハラが問題となり、この男子学生については第三者委員会がパワハラが自殺につながったと認定し道が謝罪しました。鈴木知事もこれまでの会見で「ご遺族に対して、深くお詫びを申し上げますとともに、お亡くなりになられた学生に対して、心より哀悼の意を表します。」などと謝罪を述べていました。
しかし、今回道側が第三者委員会の認定とは真逆の認識を示したことについて遺族は「憤りと悲しさで混乱している。謝罪は何だったのか」とコメントしています。訴訟も含めて検討していく考えです。
道は「当時の担当者や知事がどのような意図で謝罪したのかは確認をしないと分からない。交渉中の案件のためコメントできない」としています。