私立中学校でいじめ重大事態 学校側の第三者委が調査報告書提出
BBCびわ湖放送 2023/11/28(火) 19:08配信
県内の私立中学校でいじめとされる重大事態が発生していた問題で、学校側が設置した第三者委員会が「学校の対応が不十分だった」とする調査報告書をまとめ、学校と県に提出したことを発表しました。県内の私立中学校で2021年、いじめとみられることが原因で、当時1年の生徒が30日を超えて長期間欠席している状況が確認されました。この問題については、いじめ防止対策推進法における「重大事態」にあたるとして、学校側が、第三者委員会などを設置したものの、問題の発生から2年近く経っても調査が十分に進捗していないことから、県のいじめ再調査委員会が今年9月から、異例となる学校との並行調査を行っています。
こうした中、第三者委員会が学校の対応についての調査結果を報告書にまとめ、今月23日に学校へ、翌24日に県へ提出したことが、27日に公表されました。報告書では、学校側が当初の調査で「あくまでも人間関係のトラブルである」などとしていじめを認知せず、「重大事態と判断していない」としていたことや、第三者委員会の設置が大幅に遅れ、その委員会も途中で解散するなどさらに調査が滞ったことなどから、学校の対応が不十分だったと指摘しています。今後の調査については、県の再調査委員会が引き継ぎ、関係生徒らへの聞き取りなどを進めながら、学校側の第三者委員会の報告内容を踏まえて、今年度末までに調査報告書をまとめたいとしています。